撮影/宮田 汎
20世紀最後の夏、アウシュビッツへ行ってきました。
戦争の悲惨さを伝えるだけの教育でいいのだろうか?と、夏が来る度に僕は思います。なぜ戦争を止めることができなかったのか。戦争に反対した日本人はいなかったのか。日本でレジスタンス運動はおこらなかったのか。そうしたちゃんとした事実を教えないと、流れにまかせたまま日本人はまた戦争に巻き込まれるのではないか。そう危惧します。

「団体旅行」で許される範囲内での行動です。本などで見る写真とは比べ物になりませんが、何かを感じたならば胸の中に閉じ込めるのではなく、是非なんらかの行動に移してほしいと思います。それが今回の旅行で学んだ最も大切なことですから。
また、私はアウシュビッツについての研究者でもなんでもありません。ここに記していく事柄は現地のガイドさんに聞いた事が主です。もちろん記憶違いもあります。おかしいな、と思われた方は、掲示板かメールでお知らせ下されば幸いに存じます。


前編   後編